マイナンバーは税務署のためのもので、利便性向上は二の次である

マイナンバーは税務署のためのもので、利便性向上は二の次である

マイナンバーは徴税のための物である

時々こんな意見を見かけます。

「マイナンバーで便利になるはずだったのが、全然便利になってない。かえって面倒になった。」

その通りです。これにはちゃんと理由があります。

マイナンバーは国民の利便性のためのものではなく、税金を集める側の都合のためにできたものです。国民の利便性向上は二の次です。後回しになります。

マイナンバーがあると税務署の調査が格段に楽に、正確になる

所得税関連の申告にはマイナンバーが必要です。

所得関連の情報に「この番号は必ずあの人だ!」という情報、要するにマイナンバーが付くと、税務署の所得調査が格段に楽になります。マイナンバーで合算すればいいだけになるからです。同じマイナンバーだけで合算すればいいだけになになりますから。

マイナンバーがあると、国には家族全員の所得もきっちりかっちり正確に把握できますから、扶養控除の申告漏れ等も楽に調査でき、徴税漏れが少なくなります。

ということで、マイナンバーがあると税務署の仕事が格段に楽に正確になり、ごまかしが難しくなります。

法人にもマイナンバー(法人番号)がある

個人だけでなく、法人にもマイナンバー(法人番号)がふられます(個人のマイナンバーとは桁数が違い、見てすぐ分かるようになっています)

マイナンバーは税金の集金の都合ですので、ちゃんと企業にもマイナンバー(法人番号)を付けて、税務署の仕事が楽になるようにしてきた訳です。

国民の利便性向上は後付けの理由

という事で、私は次のように考えています。

「マイナンバーの目的に国民の利便性向上と書かれている。これを書いておくと国民がマイナンバーに反対しなくなるから付いてるだけである」

その他のマイナンバーの目的

ちなみにマイナンバーの目的には「行政の効率化」「公正・公平な社会の実現」も入ってます。これらはまさにその通りです。

行政の効率化

マイナンバーで税務署の仕事は格段に楽になります。同じ番号同士を足し算しちゃえばいいだけにになるからです。事務コストは大幅に減るでしょう。その他の事務も「この番号は絶対この人!」と分かるマイナンバーを軸にすればよくなる部分は、格段にコストが減るでしょう。ですので「行政の効率化」はその通りでしょう(ただ、今の業務やシステムをマイナンバーに対応させる初期費用はかかります)

公正・公平な社会の実現

マイナンバーで確かに公正・公平になります。脱税がしにくくなるからです。

税務署は他にもマイナンバーを付けたい

所得を把握するためですので、税務署はあらゆるお金の移動にマイナンバーを付けたがります。このため、銀行の口座にもマイナンバーを振ろう等と言う話になる訳です。

お金の移動を把握したいので、証券会社の口座にもマイナンバーを付けろとの話になっています

徴税関連にもれなく付番してきた

という事で、個人に・法人に番号を付番し、お金の移動にもマイナンバーを付けてきました。個人や法人のお金の移動を抑えられれば、申告隠しも困難になってきます。他にも、大きめのお金に関連する箇所に「マイナンバーを付けろ」との話になっています。

「マイナンバーをつけろ、国がお金の流れを把握できるようにするため、徴税に都合がいいようにするため」という事です。

マイナンバーで面倒になるがどんどんやってくれ

ここは筆者の個人的な意見です。

マイナンバーがあると脱税がしにくくなります。私以外の方の脱税が格段に少なくなります。という事で「脱税を減らしてくれ、私以外からもちゃんと税金を集めてくれ」との理由で、私は不便ながらもマイナンバーに賛成です。

筆者と逆の意見もある

筆者と逆にマイナンバーに(きっと)反対の意見もあります。

「マイナンバーは国が個人を管理するためだ」と陰謀論に近い主張をする方もいらっしゃいます。・・・まあ、その通りですね。

試しに「マイナンバー 目的」で検索等してみて下さい。

 

 

マイナンバー推進に賛成、反対の両意見を紹介しました。皆さんはどちらの意見でしょうか?

ちなみに、マイナンバーがかかわると面倒になるのにも理由があります。そっちも、気が向いたら記事を書く、、、かもなぁ・・・。

でわっ。

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